Macでねとらじ - LadioCastとSoundflowerの設定

16 notes •  09.12.07. 18:00

2009.12.07 見やすいように整形
2009.12.04 LadicoCast 0.9 対応用に全面改訂

LadioCastは放送機能と音声のミックス(ルーティング)機能があります。
ねとらじを放送しなくてもこの二つでできる音声のミックスとルーティングは、
ねとらじだけに限らず、icecastなら放送できますし、
ほかの放送(ex. Ustream.TV、JustinTV.、ニコニコ生放送)などにも応用可能です。
素晴らしいアプリケーションLadioCastと、作者のかわうそさんに感謝!

◆LadioCast(0.9以降)のねとらじ放送設定

・接続タブ


サーバアドレス: std1.ladio.livedoor.jp
ポート: 80n0(nには1~9の数値が入ります)
マウント: 任意の英数字
ユーザ: source
パスワード: ladio
文字セット: Japanese(Shift_JIS)
番組名: 任意の番組名
ジャンル: 番組のジャンル、概要
URL: 掲示板やサイトなどのURL
説明: 番組の説明

ここで設定した内容が放送URLやヘッドラインに載る情報になります。
放送URLは
http://std1.ladio.net:”ポート”/”マウント”.m3u
になります。

・エンコーディングタブ

一般的な設定では…

フォーマット: MP3
サンプルレート(Hz): 自動
ビットレートモード: 一定
ビットレート(kb/s): 32
クオリティレベル: (ビットレートモードが一定の場合は設定する必要なし)
チャンネル: Mono

解説…

フォーマット:
Macでねとらじ - 準備 や、LadioCastのReadMeを読んでいれば、
LAMEが入ってると思いますので、MP3が使用できます。
音質を気にするならば他の選択もありますが、エンコーダが必要な上、
聴く側も再生できる環境が必要になるので、あまりオススメしません。

サンプルレート:
44100だとCDレベルらしいです。
CPU負荷とも関係してくるので、基本は自動で問題ないはずです。

ビットレートモード:
ビットレートが高いと音質が良くなりますが、
逆にデータ転送量が多くなってしまうので、固定をオススメします

ビットレート(kb/s):
Livedoorで推奨されているのは32kbpsのようです。
どの程度の音質なのかは、 ビット毎秒 - Wikipediaをご参照ください。
なお、数値が高いとデータ転送量が上がるため、バッファが発生しやすくなり、帯域も圧迫します。

チャンネル:
ステレオ放送は上手くつかわない限り聞きづらくなり、データ転送量が多いので非推奨です。
音声パン技術をアクセントと使ったり、音楽のみの放送ならばその限りではありませんが。

余談…

旧verのLadioCastで保存した設定を読み込むと、ビットレートモードが「一定」にもかかわらず、
クオリティレベルが設定範囲外になりエラーになってしまうことがありました。
その場合、一度ビットレートモードを「可変」にし、クオリティレベルを10以下に設定し、
再度ビットレートモードを「一定」に設定し、保存しなおしてみて下さい。

・メタデータタブ

文字セット:Japanese(Shift JIS)
(聴き手の再生ソフトによって文字化けするか、しないかが決まりますが、
一般的にShiftJISが用いられているようです。
曲情報:任意の文字
iTunesから自動的に曲情報を取得し、曲情報にセットするアプリケーションを作成しましたので、
お気に召すようなら使ってみてください。
OnAirSongHelper


◆LadioCastとSoundflowerの音声設定

さて、ここからが本題です。
LadioCastのver0.9からUIが変わったので、わからなくなってしまった方もいると思います。
また、この音声の取り回しテクニックは応用次第でいろんなことができます。
ねとらじ以外のストリーミング放送でも役に立つはずです。

・Soundflowerの解説

Soundflowerは仮想の音声入出力デバイスです。
入力にも出力にも使えるのが便利な反面、理解が難しいことがあります。
マイクは入力のみ、スピーカーなどは出力のみ、に対して、
Soundflowerはその両方に使用できます。
例えば、
- Macの出力デバイスでSoundflowerを選択
この時点でMacから流れる音はSoundflowerに流れます。
そして、
- LadioCastの入力をSoundflowerに設定し、「メイン」をオンにする
これで、Macの音がメインに流れる=放送に乗ります。
また、Soundflowerには、(2ch)、(16ch)の2系統あります。
チャンネル数は特に気にせず、A,Bと考え、別個のSoundflowerがあると思ってOKです。

・LadioCastの音声ミックスの解説

入力デバイスで設定できる3つのうち「メイン」をオンにしたもの全てがねとらじ放送に乗ります。
また、同時に「出力メイン」で設定したデバイスにも流れます。
AUX1,2は放送には乗りませんが、設定した出力AUXに流れます。
1と2は2系統あると考えてください。
基本は
-「出力メイン」はヘッドフォンなどの音声モニターするデバイス
-「出力AUX」はルーティングに使用するため(使用するとしたら)Soundflower
というのが定石になります。

・ケーススタディ

以下の方法は一例です。
他にもいろいろ設定方法はあると思いますが、何もわからない方は参考にしてみて下さい。

A.iTunes等でBGMを使用しつつ、マイクで喋る

最もベーシックな設定ですね。
この場合の条件として、
1.Macの音を放送に乗せる
2.マイクの音を放送に乗せる
の2条件のみです。
まず、[1]について、Macの音をスピーカー(ヘッドフォン)ではなく、
一度Soundflowerに入れる必要があります。
Sound_Setting hosted by Ember
システム環境設定>サウンド>出力 を Soundflower(2ch) にしましょう。
[2]についてはLadioCast側の設定のみでOKです。
LadioCast_A_Setting hosted by Ember
LadioCastの設定で、

入力1: マイクデバイス(僕の場合はUA-4FX)
入力2: Soundflower(2ch)(Macの音)
入力3: N/A
出力メイン: 使用してるヘッドフォンデバイス
出力AUX1: N/A
出力AUX2: N/A
(僕の場合はMacに直でヘッドフォンを接続してるので、内蔵出力を選択しています)
これで、入力1,2の「メイン」ボタンがオンになっている時、
それぞれが、放送に流れる+ヘッドフォンに流れる、という状態になります。

B.[A]+Skypeを使用して、Skype相手の声を放送に乗せる

いわゆる凸待ちベーシックスタイルです。
(Skype相手にMacの音を乗せたい場合は[C]へ)
条件は、
[A-1],[A-2]
3.Skype相手の声を放送に乗せる
Aの設定にさらにSkypeの設定が加わります。
Skype_Setting hosted by Ember
Skype>設定…>音声 で

出力デバイス: Soundflower(16ch)
入力デバイス: マイクデバイス(僕の場合はUA-4FX)
呼び出し中: Soundflower(16ch)
と設定すれば、
Skypeから出る音は、Soundflower(16ch)に乗り、
Skype相手には自分のマイクから入る音が流れるようになります。

また、Skypeには自動音量調節機能が備わっているので、
勝手にSounflowerの音量が上下されてしまいます。
これは無効にするほうが望ましいです。 方法は
Skypeの音量自動調節機能を無効にする | Macの手書き説明書
を参照すると良いと思います。

その上で、LadioCastにて、

入力1: マイクデバイス(僕の場合はUA-4FX)
入力2: Soundflower(2ch)(Macの音)
入力3: Soundflower(16ch)(Skype相手の声)
出力メイン: 使用してるヘッドフォンデバイス
出力AUX1: N/A
出力AUX2: N/A
にし、「メイン」ボタンがオンの時に、放送とヘッドフォンに
Skypeの音が流れます。

C.BGM+自分の声+Skype相手の声を放送に乗せ、
Skype相手にBGM(SE)が聞こえるようにする

凸待ちアドバンスドスタイルです。
条件は、
[A-1],[A-2],[B-3]
4.Skype相手に自分の声とMacの音を流す(トークバックなし)
(=Skypeの入力=マイク+Macの出力)

ここでLadioCastとSoundflowerを組み合わせた
音声ルーティング(ミックス)が必要になります。
LadioCastは、

入力1: マイクデバイス(僕の場合はUA-4FX) AUX1
入力2: Soundflower(2ch)(Macの音) メイン
入力3: Soundflower(16ch)(Skype相手の声) メイン
出力メイン: 使用してるヘッドフォンデバイス
出力AUX1: Soundflower(2ch)
出力AUX2: N/A
と設定すると、
自分のマイクで喋った声は、
一旦Soundflower(2ch)に入り、Macの音とミックスされます。
そして、Soundflower(2ch)が「メイン」に入ってるので、
最終的に放送に乗ります。

Skypeのほうはというと、

出力デバイス: Soundflower(16ch)
入力デバイス: Soundflower(2ch)
呼び出し中: Soundflower(16ch)
にすれば、LadioCastでミックスされた
自分の声+Macの音=Skype相手に流れる音
となります。

混乱してしまうような場合、図で描くとわかりやすくなります。

D.[A],[B],[C]の状態でねとらじ以外の配信をする。

LadioCastの機能により、メインに入った音は自動でねとらじに乗りますが、
一般的な他の配信はサウンドデバイスを1つだけしか設定できないので、
最終的にSoundflowerのどっちかに音声をまとめ、
それを他の配信の音声入力で選択しなければなりません。

また以下の例は、ねとらじ放送も同時に行える設定ですが、
ねとらじ放送をせずに他の配信のみを行いたければ、
LadioCastの「接続する」ボタンを押さなければいいだけです。

D-A.Skypeを使用しない場合

方法はいろいろありますが、[A]に従うかたちにすると

という図になり、
システム環境設定>サウンド>出力 を Soundflower(2ch) にして、
LadioCastは、
LadioCast_DA_Setting hosted by Ember

入力1: マイクデバイス(僕の場合はUA-4FX) メイン+AUX2
入力2: Soundflower(2ch)(Macの音) メイン+AUX2
入力3: N/A
出力メイン: 使用してるヘッドフォンデバイス
出力AUX1: N/A
出力AUX2: Soundflower(16ch)
となります。
これで、他配信の音声入力デバイスを
Soundflower(16ch)
にすればOK。
D-B.Skypeを使用するが、相手にBGM(SE)を流さない場合

LadioCastは[D-A]の設定で、
Skype相手からの音声を放送のBGM(SE)にミックスすればいいので、
Skypeの設定を、

出力デバイス: Soundflower(2ch)
入力デバイス: マイクデバイス(僕の場合はUA-4FX)
呼び出し中: Soundflower(2ch)
と設定し、Skype相手からの音量調整はSkype側で行ないます。
D-C.Skypeを使用しつつ、相手にBGM(SE)も流す方法

とりあえず、図を描きます。
DC_Setting hosted by Ember
ねとらじ放送だけの時と違い、これも
Skype相手からの音量調整はSkype側で行わないといけません。
この図から、Skypeの設定は、

出力デバイス: Soundflower(16ch)
入力デバイス: Soundflower(2ch)
呼び出し中: Soundflower(16ch)
となるのがわかりますよね。
で、マイクとMacの音声をSoundflower(2ch)でまとめ、
それを、Soundflower(16ch)に乗せ、他配信用にします。
同時にモニタ用(ねとらじ同時放送も可能)にメインにも入れます。
つまりLadioCastの設定は
LadioCast_DC_Setting hosted by Ember
入力1: マイクデバイス(僕の場合はUA-4FX) AUX1
入力2: Soundflower(2ch)(Macの音) AUX2
入力3: Soundflower(16ch)(全ての音) メイン
出力メイン: 使用してるヘッドフォンデバイス
出力AUX1: Soundflower(2ch)
出力AUX2: Soundflower(16ch)
のようになります。
E.Skype通話しながらキャプチャしたゲームを実況する

例えば僕の場合、
Xbox360などでネット対戦(協力)をしながら、相手とSkype通話し、
その音を配信に乗せ、且つ、Skype相手には僕の声のみ流す(ゲーム音声は流さない)、
という配信をしたりしています。
この場合、実は簡単で、[D-B]の応用になります。
[D-B]の設定では、LadioCastの入力3が余っています。
入力3:キャプチャの音声デバイス - メイン+AUX2
とすれば、配信とモニタにキャプチャからの音声が乗ります。
Skype相手にはマイクだけの設定なので声のみ流れます。

Soundflowerを3本に増やしたり、LadioCastを複数同時起動すると
さらにいろんなことができますが、上記の例でほとんどのケースに対応できるのと、
多種多様すぎるので、解説しません。
上記を読んでLadioCastとSoundflowerの仕組みを理解すれば、
あとは工夫次第なのでがんばってください。

次は拡張編

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